2008年02月21日
①始祖・明人十三官
永禄年間(1560年頃)に、筑後・柳川藩に小柳瀬兵衛という巨商がいて毎年、南京に行き貿易をしていた。ある時、帰国のため出帆しようとした折り、5、6歳の童子が乳母と家臣に囲まれ港の近くをさまよっていた。その家臣が瀬兵衛に近寄り「この児を賊が襲おうとしているのでどこの国でもいいから連れて行って助けてくれ」と懇願した。
その児は両耳に金環を付け、親の形見の官服を持っていた。瀬兵衛はその危機を見捨てることはできず、その児を抱き上げ船に乗せ、無事日本に帰り着くことができた。
このようにして連れて来られた児は、瀬兵衛の元で成人し、その後、筑後の国から佐賀藩に移り住んだ。この人物が白山武富家「始祖・明人十三官」である。
Posted by 吉松 at 20:01 | Comments(0) | 郷土の人物
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